世界中には何万、いや!何百万という異なったデザインのビ-ズがある。ガラスビーズの製作に用いられる方法は、本質的に4つである。
芯巻きビーズ(wound bead)、管引きビーズ(drawn bead)、型押しビーズ(moulded bead)、吹きガラスビーズ(blown bead)の4つの方法ということになる。
この4つの製造法の中でシードビーズは、管引き(drawn)法で作られている事が多い。
管引きビーズ(drawn bead)とは、ガラス管を引きのばす(ドローンーガラス)法を用いるので、1度にたくさんビーズを製造できるやり方で、40kg~50kgのガラス材料を窯の中で溶かす。
融解したガラスは、ラーダ(長さ2mの中空の金属棒)の先端に集めて、窯の中でふたたび加熱する。
そのガラスを床面にころがすことによって円錐体に整えたあと、1本の鉄棒をラーダ管に差しこみ、ハンマーで叩きながら溶けたガラスの円体の中にまっすぐ通す。
それを窯の中にふたたび置いて、その鉄棒を反対側から職人が引っぱる。
鉄棒につづいて引っぱり、引き伸ばされた中空の細いガラス管を1mの長さに切りそろえていく。
1mぐらいの何本もの引き伸ばされたガラスの細管は冷され、その細管をビ-ズのサイズにこまかく切断していく。
それから牛糞の灰(灰は、熱でビ-ズが互いにくっついたり、ビーズの穴が閉じたりすることを防ぐ為である)と混ぜて大きな耐熱釜に入れてふたたび加熱し全体を撹拌しながら、切断面に丸みをつける。
ビーズは灰を払い落とした後、そのあと洗浄し、小分けにして糸に通し、市場へ出される。
管引きビースのなかには、加熱や研磨で丸みをつけないものもある。こうしたビ-ズは、ポキッと折ったような切り口からスナップケーンビースと呼ばれている。
ビーズ刺繍等に用いられるシードビ-ズは、ほとんどが管引きビ-ズのバリエ-ションである。
いわゆるガラス・シードビーズのことで、しばしば「ロカイユ(フランス語で小さな石)」という名でよばれている。
西アフリカでは、重さではかり売りされているからポンドビーズとよばれている。
どのシードビ-ズも単色がふつうだが、2色以上が重なった管引きビ-ズも作る事ができる。
たとえば、内側が白くて表面が赤い管引きビ-ズは、北アメリカで人気があり、「レッド・アンダー・ホワイト」とよばれている、また、アフリカ南部では、「ホワイトハート」の名で知られている。
また、色縞の入った管引きビーズを作ることも可能であり、縞模様やガラスの中の不純物とか泡の方向が必ずビーズ穴と並行になっている事で製法を見分ける事ができる。



